オリンピックと平和

2016年の夏は、世界中で多くの人がリオデジャネイロ・オリンピック釘付けになった。一度でもそのスポーツをやったことがあれば、その美技に魅了されたことだろう。かつて2度の世界大戦で中止になったことを考えれば、こうした国際的なスポーツ大会が開かれることを願わずにはいられない。まさに平和の祭典であると言える。 一方で、この舞台裏では人間の悲しい闇の性が渦巻いていた。未然に防がれたものの、テロの惨事の可能性は十分にあった。観光客だけではなく、金メダリストが乗った車まで強盗に襲われたというのだから恐ろしい。また、不正をしてまでメダルの数で国力を示そうとする姿勢に興ざめするところもある。はたしてメダルの数や国力誇示にこだわる明確な合理性あるのあろうか。 日本に焦点を絞っても、大会開催中に隣国の挑発が激しい。領土問題に関しては国際法も遵守されない状況で、首脳陣の関係改善のためのコメントも虚しく聞こえる。広島・長崎の原爆の日では一向に世界の足並みは揃わない。終戦記念日でも「純粋に」祖先の魂を敬う行為すら憚れる国際情勢である。 近年、グローバリゼーションとナショナリズムのバランスが大きく変わりつつある。2020年の夏季大会は、東京だ。私は、とりわけ、テロとの戦いを含めた国防や安全保障、「おもてなし」のオリンピックを目指す最重要課題の1つであると考える。

子どもの「学び合い」を創造するために ―佐藤学『教育改革をデザインする』を読んで― (Revised Ver.)

国家財政の破たんを起因とする第三の教育改革は、新自由主義のもとで過度の個人主義と市場競争原理に基づく脆弱な教育政策を打ち出し、誤ったポピュリズムも学校や教師を窮地に追い込んでいる。その一方で、2006年に中央教育審議会から出された『今後の教員養成・免許制度の在り方について』では、「学びの共同体としての学校の機能(同僚性)が十分発揮されていないという指摘もある」として、教師の同僚性について言及している。本稿は、こうした相反する教育政策・理念の中で、学校・教師はどのように生徒の「学び合い」を創造していくために「学び合う」必要があるかを、佐藤(1999)の『教育改革をデザインする』を基軸にして考察する。 昨今の新自由主義の過激な末路は、橋本大阪市長率いる大阪維新の会が掲げた「教育基本条例案」にたどり着くことになった。教師には指導の明確な評価が課せられ、その結果は、教師への相対評価として不可避的に個人の責任として突き放される。業績を残そうとする「良い教師」は過大評価を受け、子どもに寄り添い、共に「学ぶ」教師は、非効率的・非生産的として一定の割合で排除のレッテルを貼られる。教師は、生き残りを掛けて、子どもを通して同僚という「競争相手」に立ち向かわなければならない。そこには、教師が反省しながら子どもや他の教師、地域・家庭と一緒に学んでいくという「同僚性」や「反省的実践家」といった言葉は見当たらない。 このことは、経験からも十分に想定されることである。ある学校は、国公立大学の進学者が県内トップの進学校であり、熾烈な私学の競争の中で定員充足率を満たした。しかし、業績主義に傾倒した学校内の教師文

ラーメン食べ歩き紀行(6) ぱいかじ 〜店舗が広く沖縄の雰囲気が良く出てます!〜

ぱいかじ(新宿新南口店) 新宿高島屋から歩いて1分の雑居ビルにあるため、外の看板を見て何気なく入ったのが最初だった。 店員の方の中には沖縄出身の方もいるようで、沖縄と関係のある私たちにも優しい。 このお店の特徴の1つはなんといっても内観・内装だ。 オリオンビールの提灯程度なら良くありますが、ここは驚くことに、沖縄の家を模した畳席に沖縄仕様の仏壇まである徹底ぶり。 本場の民家に戻ったような気分になれる。 食事はサービスタイムはあるもののやや高め。味もかなりおいしく、新宿種周辺では1番だ。 私の家族は、初春に行って気分をリフレッシュすることが年間恒例になっている。 ゆっくり沖縄気分を楽しみたいときに向いているだろう。

公共施設と教育的役割

現在の日本は、急激な変化を伴った国際競争社会、情報化社会にある。年功序列や終身雇用制度が崩壊し、効率を第一にした実力主義が雇用の中心となっている。この雇用制度の変化は、児童生徒が社会の一員として社会に貢献に寄与するために、絶えず自己研鑽をすることが求められており、教師にも同様のことが当てはまることが中央教育審議会の答申で述べられている。さらに、生活水準や医療技術が高まるに従って、平均寿命も延び、退職後の人生の在り方を見つめることが重要となってきた。こうした現状から、個々が生涯学習によって、自己実現を図るとともに、豊かな人生を送る視点が重要となっており、図書館等の社会教育施設はますます重要な役割を果たすと考えられる。 私が訪問したのは、新宿区立大久保図書館である。そこで最も注目したのが、入口においてあった生涯学習に関するパンフレットの棚である。『都立学校公開講座』から『首都大学東京オープンユニバーシティー』『検察審査会Q&A』まで多彩な分野のパンフレットが置かれており、大きく3つのカテゴリーに分類できる。第一に、パンフレットを通して、図書館が児童生徒の学習の場を提供しているということである。新宿区立図書館が発行している『サポーターズニュース』は、子どもが絵本や紙芝居などを選んでゆったりと作品に触れられる機会を提供する活動を紹介している。第二に、児童生徒の保護者や学校周辺の地域の方々に向けて、学校の取り組みや最新の教育時事を紹介したものである。『新宿の教育』では、新宿西戸山中学校開校の記事や、学校選択制度に関する意識調査報告書まで掲載されている。第三が、高齢者を含めた成人を対象にし

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