『となりのトトロ』 〜良き古き時代へ〜

気づいたらなくなっていたものがそこにある。映画『となりのトトロ』は、そんな懐かしい気持ちにさせてくれる。大人になってから抱く感想は、子供のときのそれとは全く異なるようだ。 私たちが大人になってしまったから忘れてしまった素敵な記憶のかけらが胸を打つ。映画に登場するトトロなどのユニークなキャラクターは、サツキやメイのような子どもにしか見えない。でも、本当は子どものときに見ていたものが、今はただ見えないのかもしれない。 この映画の特筆すべきもう1つの点は、映画の細部に描かれる良き古き時代の様子である。子どもの頃に身近にあった風景が驚くほど正確に再現されている。家の作りやかつての自然の風景が見事に残されている。バックにながれている蝉や蛙の鳴き声などすべてが昔のままなのである。 大人になって忘れてしまったもの。それをデフォルメすることなく描いたノスタルジー。その2つの要素がいつまでもこの作品が輝く要素の1つだと思う。世界的な童話の名作である、『Little Prince』に通じる「子どものあれ」が詰まった映画である。 ※参考文献 宮崎駿、(1988)、映画『となりのトトロ』

AO入試の罪

AO入試とは、簡単に言えば学校長の承認の不要な自己推薦である。従来の過激な知識偏重から、「生きる力」に基づいた表現する力等を重視に転換したものだ。だから、小論文や面接、プレゼンテーションが中心になる。一方で、AO入試が日本の大学教育のレベルを落としているという論調がある。残念ながらそれはある程度正しいと言わざるを得ない。そこには二極化する大学の必死な競争原理が働いているからである。 もともとは1990年に慶應義塾大学が始めたもので、年を追うごとに徐々に広がっていった。実際の試験内容も偏差値上位校の課題は深く広い見識に十分な動機が求められる。AO入試は学力試験の前に行われるため、早い学校では8月に合格発表を出すところもある。ここがポイントなのである。 経営危機にある人気のない下位大学等は、早めに学生に合格を出して囲い込んでしまう、いわゆる「青田買い」を行なっているが現実だ。生徒も夏頃に学力的な展望が見えなかったり、オープンキャンパスに魅せられると、安易に学力試験を避けて早めの合格をもらおうとする。そのため、学習への動機が下がり、実際の選抜試験の学力合格基準が下がってしまうのである。大学にとって知識に囚われない個性や判断力等を図る試験が、いつの間にか生徒募集の重要な戦略になってしてしまったのである。 日本全体の学力向上を目指すなら、こうしたAO入試の制度を変えるべきだ。AO入試の合格者数は、学生の退学率や業績評価等の応じた厳格に決めたり、一定の割合で試験内容に筆記試験を組み込んでも良いだろう。健全な競争原理と学力担保の仕組みを作ることで、中等教育から初等教育へと全体の学力向上にも繋

英単熟語の覚え方

英語学習にあたって、英単熟語の暗記の辛さは避けて通れない共通の悩みだ。実際、巷にはあふれんばかりの暗記法や単語帳が溢れている。それは正しいかもしれないし、怪しいものかもしれない。ただ、これから紹介するのは私が実践してきた経験の基づくもとであることを強調しておきたい。 まず、「単語帳は使うな!」である。単語帳の大きな問題点は、その学習に真のモチベーションがないからである。例えば、これから覚える単語や例文が現在の自分と無縁なものが多いからだ。つまり、単語帳を開いたときに目の前にある単語の実際の使用場面が思い描けないのだ。だから、「覚えさせれている」感覚が強くなり、途中で挫折する。逆に、この単語の意味を知りたい!という内側から湧き上がる気持ちあれば、断然覚えが早いのである。 そこで、私がお勧めしたいのは、使用している教材やある場面で出会った未知の単語を覚えて行くということである。「~はどういう英単語なのだろうか?」「~はどういう意味の熟語だろうか?」そこで辞書などを使って意味を調べ、声に出して体で覚えて行くのである。分からなかったら、調べて覚えて、実際に使って体験的に覚えていくのである。 ただし、検定試験や大学入試等、時間的な制約を受ける場合は、単語帳と並行する方が望ましい。未知の単語の中には使用頻度が低いものもあるからだ。必須の単熟語がないかを完成期に確認するのである。また、特定の分野での超頻出単熟語は先に覚える必要もあるだろう。知らないとやっていけない場面もあるからだ。いずれにしても、単語帳の類は最終整理や要点先取りといった使用方法が効率的だと考える。 人間の記憶は触れる回数が多

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