アドラー心理学4部作 『嫌われる勇気』・『幸せになる勇気』 『アドラー 人生の意味の心理学』 『子どもを勇気づける教師になろう』 <感想編>

「なんのために生きているのだろう?」「教育って何だろう?」そんな疑問を抱いていたときに、たまたま動画サイトで『嫌われる勇気』を紹介されているのを見たことがきっかけだった。「アドラー心理学4部作」とは、『嫌われる勇気』・『幸せになる勇気』・『(100分で名著)アドラー 人生の意味の心理学』・『子どもを勇気づける教師になろう』の4作を、私が教員の立場から勝手に総称しているものである。アドラーの個人心理学の導入、理論、そして教育への実践と続く一連の著作であると考えている。 『嫌われる勇気』は、アルフレッド・アドラーが確立した「個人心理学」を哲人と青年の対話を通して紹介したベストセラーである。筆者でアドラー研究家である岸見一郎とライターの古賀文建がプラトンの対話形式を用いている。従来の考え方とは一線を画すアドラー指導を読者の疑問に寄り添いながら進んでいくのでグイグイと引き込まれる。ただ、その内容は深く、体現が難しいものを含んでいるため、一読しただけでは本当に理解したとは言えないだろう。「そうかもしれないけれど、でもね…」というのが率直な感想である。 『幸せになる勇気』は、ベストセラーとなった上記の続編で、「『勇気の二部作』完結編」と謳っている。しかし、もともと続編が予定されていた記述はなく、前作に便乗したようでクオリティーとしては物足りない。ただ、「若者」が教師としてアドラー心理学を実践したことに触れているので、教育関係者にとっては当事者意識を持って読むことが出来る。 すでに触れたように、アドラー心理学はかなり難解だ。従来の原因論に出発する過去的思考ではなく、「今、ここから」という未来

英語民間試験の延期の衝撃と危惧

「もしかしたら精度が変更されるかもしない」と生徒には言っていた。心のどこかにはこの時期になって変更はしないだろうと思っていた。それが、まさかの事態でる。英語の民間試験導入の延期だ。受験者は、受験のために共通IDを取得する必要があり、その発効日が11月1日であった。にもかかわらず、同日の午前中の閣議終了後に文科省の萩生田文部科学大臣から英語民間試験の導入の延期が発表され、共通テストは予定通り行い、民間試験は24年度実施予定となった。文科省は、遠隔地の受験者の公平性が担保されず、多くの点において制度設計に不備があることが原因としている。 止むを得ない状況ではある。教育現場で英語を指導しているものでさえ試験の概要が掴めない。受験生は尚更である。例えば、英検のホームペーのプレス発表を見ていても混乱しているのが見て取れる。これでは、民間試験(正確には4技能試験の実施)に賛成の立場であっても擁護しきれない。 英語の民間試験導入には期待している部分があった。英語はコミュニケーションのツールであるという大原則を見つめ、まずは生徒の外発的動機から整えていく契機になるはずだ。従って、今回はあくまで「延期」であり、あらゆる事柄を考慮に入れて、今後の改善に期待したい。とにかく萩生田氏の「身の丈にあった勝負をして欲しい」という失言は残念であるし、「文科相として自信を持って受験生におすすめできるシステムになっていない」のであれば十分に検討すべきだ。 繰り返しになるが、「民間任せにせず、国が責任をもって、遠隔地でも実施できる公平な仕組みを作ってほしい。」(Tom「Tom、(2019)、「朝日新聞の記事(朝刊

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