December 30, 2019

 問題を直視せず、先送りをしたことで一気にその不満が爆発したように感じる。香港の雨傘運動は、若者が「高度の自治」の形骸化を遅れてNO!を突きつけた形となった。また、16歳の環境活動家グレタ・トゥンベリは、国連の「気候行動サミット」で各国首脳陣に地球温暖化防止を強い口調で訴えた。建前や保身といった「大人の世界」が世界中で痛烈に非難された出来事であった。

 「先送り」というキーワードで国内を見ると、大学入学共通テストの英語民間試験導入と国語・数学の記述問題の見直しが頭を過ぎる。特に英語に関しては、4技能を育成することには賛成だっただけに、...

December 26, 2019

 「無難だな。」これが率直な感想だ。日本漢字検定が公募して発表する今年の漢字は「令」になった。平成から「令和」に変わったことに加え、その元号の由来が古典に由来することで、日本の伝統文化を再認識するきっかけとなったからだとい

う。一年の総まとめの漢字が否定的なニュアンスでないことは喜ばしいことだ。

 さて、ここからはGHF’03から続く毎年恒例の「私の今年の漢字」シリーズだ。

2008年「転」

2009年「停」

2010年「躍」

2011年「結」

2012年「蓄」

2013年「修」

2014年「再」

2015年「二」

2016年「合」

2017年「落」

201...

December 15, 2019

 大学入学式共通テストで、英語の民間試験導入延期に伴い、国語・数学の記述式問題の延期または中止が検討されている。思考力等の評価を目的としているのだが、およそ50万人受験する試験としては致命的な欠陥を抱えている。

 第一に、公平性に大きな問題を抱えている。およそ50万の生徒の記述式答案を公平に採点するのはほぼ不可能だ。採点の基準が明確であれば差異がないように感じるかもしれないが、生徒の解答は想定されないものばかりだ。実際、高校入や資格試験等の採点の現場では、想定外の解答をどの基準に落とし込み、すべてにおいて公平になるかを考えなければなら...

December 4, 2019

 日本の英語教育が目指す理想の生徒像は、ネイティブスピーカーのような完璧な英語ではない。従って、学習者もそれを期待して勉強をしてはいけない。あくまで第二言語としての英語を使いこなす力である。魔法のような方法はなく、間違えながら少しづつ上達していくしかないのだ。

 「活動あって学びなし。」授業実践者として、この小見出しにハッとするところがある。私は英語の授業は「机に向かう勉強」ではなく、「体を使う訓練」の場であると考えているが、果たして自分が提供する活動はその効果をどれほど期待できるか。安河内哲也が提唱する「授業満足度×成績伸び率」は、...

December 1, 2019

 先日、職場にTBSから英語民間試験導入の賛否、及びそれに関するアンケートが届いた。依頼は10月の政府による延期発表前で、多忙なときに真摯に回答したのだが、お礼の返信もないのが残念だった。(反対ありきの質問項目も酷かった。)本稿は、その回答を踏まえた私なりの英語民間試験の代替案を提示したい。

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(英語の民間試験導入の延期発表前の時点では)英語民間試験の公正・公平性は完全に公平されているとは言えない。

(英語民間試験の導入で改善してほしいことは、そもそも)目的の異なる数種類を同一の試験を一律のCEFRで...

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