『劇場版 シティーハンター <新宿・PRIVATE EYES>』 〜リアルで現代風な「シティーハンター」〜
20年ぶりに冴羽獠が帰ってきた!しかもスマートフォンやドーロンといった最新機器や歌舞伎町のゴジラやルミネなど近年の新宿が舞台設定になっている。リアルで馴染みのある設定が嬉しい。髪型やファッションなども今風になっていて、「現代版シティーハンター」だ。
監督や声優、制作スタッフなども当時と同じメンバーである。「もっこり」や「おしおきハンマー」などのギャグは相変わらずで、そこにキャッツアイのカメオ出演があり、お馴染みの挿入歌が随所に入っている。往年のファンにはたまらない内容だ。
ストーリー単純なようで設定が斬新だ。「Warfare理論」ーいつ戦争が起きれもおかしくないという不安を生むことで武器を売る」。各国の有力なそれを証明するための新宿を戦闘場所にした。そして依頼者は進藤亜衣であるが、その遠隔飛行殺戮兵器の起動キーを握るのが彼女なのである。特に、新宿御苑の戦闘は主人公側が勝つと分かっていながらも手に汗に握るシーンである。
そして『シティーハンター』の原作漫画が面白いのは言うまでもないが、テレビシリーズが他のアニメーションと比べて一線を画して秀逸なのは、エンディングテーマの流れるタイミングだろう。今回もハッピーエンド中で観客が恥ずかしくなるような、でも男が惚れてしまうようなセリフとともに終幕に向かう。
今年の4月には新作の劇場版の制作が発表された。そちらも楽しみである。

(オープニングに出てくる新宿東宝ビル)

(亜衣が仕事先に向かう際に歩く甲州街道)

(冴羽寮がテロリストと対戦する新宿ゴールデン街)

(エンディングに登場する新宿駅のSuicaペンギン広場)
※参考文献
北条司、(2019・2・8)『劇場版 シティーハンター
<新宿・PRIVATE EYES>』、コアミックス・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会
Recent Posts
See All新海誠監督の新作『ずずめの戸締り』を存分に楽しむために、それまでの作品を「予習」する人も多いだろう。私もその中の一人だ。新海誠監督は、『星の声』『君の名は』『天気の子』『秒速5センチメートル』などの名作で知られていて、宮崎駿に並ぶ有名な日本のアニメーション監督だ。 あらすじの概要は、アスナがモリサキとともに死者を復活させるために地下世界のアガルタを探検するというものだ。ただ、冒険無駄に長く、非現実
難解な頭脳戦では、ときに頭をクリアにすることも必要なのだろう。「ひふみん」の愛称で親しまれている本将棋棋士である加藤一二三(九段)は42歳で名人位を獲得した。2日制の名人戦(番勝負)では、その合間にクラシックを聴いていて、結果、名人位獲得の原動力になったそうだ。 ところで先日、母校の学園祭が行われたが、今年もハイブリッド開催だった。遠隔地にいてもメインステージや教室企画などが視聴できた。新型コロナ