『正義を振りかざす「極端な人」の正体』〜ヤフコメの真実〜

「(ヤフーコメント欄では)彼らは、ネット右翼と呼ばれ、「韓国人は出て行け!」といったヘイトスピーチを繰り返す。それは排他主義的でヘイトだと指摘すれば、原因は相手側にあるとい、言論の自由を持ち出す。議論を続けても最終的には「お前は在日」と罵られて終わる。議論が出来ない人々である。政治面だけではなく、ゴシップ記事に対しても、主張が合理的妥当性がなく、誰かが言った主張をただ繰り返すだけである。」(Seiez your Sky「ヤフコメは廃止すべき」)

 こうしたインターネット上で起こる偏った人々の言動の本質をさまざまな事例やデータ、論文等を集めて明らかにしているのが本書である。ネット上で彼らは「正義」を振りかざして「正当化」している(つもりだが、実際には違う)。その現象の仕組みや、それが社会に及ぼす影響を紹介している。そして私たちが「極端な人」にならないような警告を発する。

 筆者は国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授で東京大学客員連携研究員、日本リスクコミュニケーション等を務めている。専門は軽量経済学でネットメディアやプラットフォーム戦略などの専門家だ。(2022年9月現在)

 ネットでの過激で議論ができない人々について、丁寧に記述されている。ただ、多くの事例や統計の論じるのが筆者の得意分野なのかもしれないが、各章が似通った内容が多いので冗長な印象を受けてしまった。それはともかく、本書はマスメディアとの関連も併せて、私たちが冷静に正しく情報を吟味し、他者尊重の視点を持つ重要性を提示している。

※参考文献

山口真一、(2020 9 30)、『正義を振りかざす「極端な人」の正体』光文社新書

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