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『決定版 上司の心得』・『リーダーが身につけたい25のこと』〜自分・チームそして組織の未来へ〜

 人の上に立つのは難しい。個人的には今まで生徒会やサークル活動でリーダーシップを取ってきた経験はあるものの、職場となるとまた大きく違う。ましてや年齢的にも中堅になれば一定の責任や効率が求められる。そんな苦悶の中で組織運営に関する哲学と実戦的ノウハウに関する2冊に出会った。

 『決定版 上司の心得』の著者、佐々木常夫は東レに入社し、取締役となった複数の社長の経験を記した著作物が多い。本書は「できる余分なことは書かずにエッセンスを抽出し、シンプルな言葉に収斂させていくことに努めた」(はじめにより)とある。一方、『リーダーが身につけたいこと25のこと』の鈴木義幸は、若い頃からエグゼクティブ・コーチとして多くの経営者と対峙して経歴を持つ。こちらは理論よりも「実際に試せる具体的な方法を提示」と前書きに書かれている。

 別の著者で異なった視点であるが、共通する部分は多い。会社や仕事の意味を知り、リーダーシップの基礎基本を抑える。「自分の中に従うべき志」=「ビジョン」であり、それを他者にどううまく影響を及ぼし、協力を得るかということだ。また、部下を育てリーダーシップを身に付けさせるのも肝要であることも同じで、私たちはいかに上司やリーダーが集団とその未来を作り、主体性を持った集団を作れば良いのかを学べる。上司やリーダーは、自分を変え、部下を変え、そしてチームや組織とその未来を作れるのだ。

 もちろんビジネスや啓発本に絶対の正解はないと思う。勉強方法に王道と呼ばれる方法論はあるだろうが、自分に取っての絶対の正解はない。しかし、まったく指針がないのであれば、まずは先人の通ってきた道を通るのが賢明だと思う。まずは理論編と実践編に分けて、しかも実績や経験値から信頼できる本書を選んでみた。この両方の味方にも共通する要素もあり、個々の置かれた状況に応じて理論と実戦の融合を図るのにちょうど良いバランスとなっていると思う。


※参考文献

佐々木常夫、(2015 12 10)、『決定版 上司の心得』角川新書

鈴木義幸、(2009 12 20)、『リーダーが身につけたい25のこと』ディスカヴァー・トゥエンティワン

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