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ラーメン食べ歩き紀行 (21) 〜早稲田の油まみれ〜

元祖敏々亭 武蔵野アブラ学会 早稲田総本店


 これから午後に教育心理学の講義があると思うと憂鬱だったが、友達の勧めで一緒に寄った。それが油そばの最初の出会いだった。当時は、汁のないねちょねちょしたラーメンなんてありえないと思った。しかし、院を無事に卒業し、改めて食べ直すと、うまいではないか!初回とは違う印象だ。

 背脂にニンニクが入った風味は最高だ。特に、ニンニク好きにはたまらなに味だろう。太麺だが硬すぎず、良い感じで麺と絡んでくれる。うまい。

 ただ、早稲田の地に根差そうと、学生には優しいサービスで、ここは一見さんには少し分かりづらいところが多い。食券購入の導線やセルフサービスの水、アメニティーなどが分かりにくい。その理由の一つは店内が狭すぎるのだ。ただ、学生に優しい値段設定やサービスは早稲田大学のソウルフードになっているのだろう。

 早稲田には学生を油まみれにしてしてしまう馴染みの店舗が多いのだ。早稲田の弁当屋、通称「ワセ弁」などはその代表だ。この武蔵野油学会もそれらにもれず早稲田生や交友のソウルフードになっている。

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