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一流選手のメンタル力

 東京オリンピックが新型コロナウイルのために平和の祭典は延期となった。社会的に大きな影響を与えたが、それは日々競技に深刻に打ち込む選手にも精神的に大きなものであっただろう。例えばハンドボールの東江悠斗は、「五輪が延期になったから成長できる」とあくまで肯定的に捉えている。一流の選手の言霊は違うなと思った。

 池江璃花子選手日本選手権の女子自由形決勝で代表内的基準のタイムをクリアし、リレーメンバーとして五輪代表に内定した。池江選手といえば、複数の種目で日本記録を保持(2021年4月現在)、国際大会等でも輝かしい結果を残した。しかし、2019年に白血病を発症し、治療に専念するために表舞台から姿を消した。一度はオリンピックを諦め、次のリオオリンピックを目指したにもかかわらず、再び五輪代表に戻って来たのだから快挙としか言いようがない。

 白血病や様々な病気に苦しむ患者には大きな希望となったことは容易に想像できる。彼女の場合、抗がん剤などで一時は15キロも体重が落ち、高校の卒業式も出席できなかった。その治療がどれほど厳ししかったそれだけで十分に伝わってくる。

 「結果が出たのは偶然じゃなく必然。ああいうタイムを出せる練習をしてきた自信があった。頑張ってきて良かったな。」「この数か月でも速くなれる自信がある。圧倒するようなレースができたら。」池江選手は、目標に向かって努力をし、奇跡の復活を遂げた。涙で視界が霞みながら出て来た言葉は、それ以上でも以下でもない。



※参考文献

早稲田大学校友会、(2020・8)『早稲田学報』

読売新聞オンライン、(2021 4 8)、「池江璃花子、100自もV…リレーメンバーで五輪内定」(https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210408-OYT1T50259/)

読売新聞オンライン、(2021 4 14)、「池江、五輪へ「タイムも伸びていく自信しかない」…闘病生活は「高速の渋滞すらうれしかった」(https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210414-OYT1T50200/)

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