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激震!英検が問題改定、増級、AI採点をプレスリリース

 ここ数ヶ月、英検のプレスリリース発表で重要ニュースが続いている。激震だ。実用英語技能検定試験(以下、英検)の英作文及びスピーキングテストの一部変更、2級及び準2急の間の新設級、さらに採点・評価にAI活用実施である。

 まず英検の問題形式の一部リニューアルの内容は以下のようになっている。

<1時試験>(1級~3級)

・1級~2級:ライティング2問(意見論述と要約)へ増加、リーディングの設問数削減(語彙及び長文)

・準2級:ライティング2問(意見論述とEメール)、リーディングの設問数削減(語彙及び長文) *試験時間は5分増加の80分

・3級:ライティング2問(意見論述とEメール)、リーディングの設問数削減(語彙及び長文) *試験時間は15分増加の65分

<2次試験>

・準1級:スピーキング(No4)で話題導入分を追加

英検協会は、現行の学指導要領にあるように、知識・技能の習得とともに思考力・判断力・表現力等も育成することを踏まえて出題形することを検討している。大学入試のリーディング中心の問題とは対照的に、時代の要請に応じた4技能の育成を考慮するのにより相応しい問題形式になるだろう。例えば、ライティングの問題を2題にし、リーディングの設問数を減らすことは、4技能をバランス良く評価する観点からみて妥当であると言える。ライティングなどで要約問題が入るなど、全体的に難易度は上がりそうだ。ただ、上位級の要約問題はパラグラフリーディングを応用すれば対策できそうだ。

 続いて、英検の新設級の導入である。準2級と2級の間にもう受ける予定だという。理由としては、準2級(高校1年生終了程度)と2級程度(高校修了程度)の間に適切な設定級がないからだという。英検のプレス発表資料では以下のような説明なる。

・英検5級 :中学校1年生終了程度(次の目標まで1年)

・英検4級 :中学校2年生終了程度(次の目標まで1年)

・英検3級 :中学校3年生終了程度(次の目標まで1年)

・英検準2級:高等学校2年生終了程度(次の目標まで1年)

・英検2級 :高等学校3年生終了程度(次の目標まで2年)

・英検準1級:大学2年生終了程度

・英検1級 :大学卒業程度

次の目標までが2年かかるため、壁が大きくモチベーションが保てないというとうのが受験生及び現場の声だという。もしそうであれば、2級の難度を下げ、高校2年生または3年生で合格できるようにすれば良いだけのように思われる。しかも、準1級であれば国公立最上位及び早慶上智レベルの生徒なら合格が可能だ。級を増設することは金銭や心身ともに負担になることは避けられない。

 最後に、AIの活用に関しては、このサイトで「衝撃!英検が採点にAI導入を発表(前編)」「衝撃!英検が採点にAI導入を発表(後編)」などですでに触れている。今日、おそらく研究開発が実施レベルに到達したのだろう。生成AIがどの程度の妥当性があるかは今後大いに注目を集めるだろう。学習者や指導者側もAIをうまく活用しながら英語学習に励む必要があるだろう。

 変化は時代に合わせてのものであり、一定の評価をされるべき改革である。英検がさらなる改良を加えながら、大学受験改革の再改革につながればと思っている。



※参考文献

日本英語検定協会(2023 9 29)、「英検に新設級(準2級の2級の間)導入のお知らせ

Tom(2018 10 18)、「衝撃!英検が採点にAI導入を発表(前編)」Seize the Sky

Tom(2021 3 14)、「衝撃!英検が採点にAI導入を発表(後編)」Seize the Sky

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