top of page

現地視察:最新の大学図書館

 去年の春に早稲田大学の図書館がリニューアルされたと早稲田同窓生の雑誌でしった。その年の8月に訪問してみようと思ったが、都内の新型コロナ感染者数が8千人を超えたために断念した。逆に今回はスケジュール変更で東京の滞在期間が伸びたので、チャンスとばかりに行ってみた。

 改修の中核になったのがLC(ラーニングコモンズ)だという。「自由に集まり意見を交わす現代的な学習を支援するための機能」で、無線LANや可動式の机や学習支援員の拡充等が代表的な特徴だ。

 実際、目的別で4つのエリアに区分されている。図書館であるにも拘らず、会話が許可された閲覧や学習エリアなどの4つの目的別エリアがある。それに応じてどの程度まで音が出せる等の活動可能範囲が規定されている。一切の雑音が許されない空間「Super Silent Area」まであるが、全体的にアクティブな雰囲気があり、従来の図書館は静寂であるべきといった概念とは一線を画している。LA(ラーニングアシスタンス)が在中して資料検索等の指導をするなど、図書館事態が動的な性格を帯びてきている。

 新しいコンセプトと最新の理論・研究が具現化された図書館は他の大学も注目し、視察に訪れているという。古くなったから綺麗にしたというものではなく、まさに「進化した図書館」という言葉が最適であることを実感したのであった。




※参考文献

早稲田大学校友会、(2020・4)『早稲田学報』

12 views

Recent Posts

See All

謹賀新年 2024

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。 今年の干支は「辰」だ。辰はワニの顎や鹿の角などの複数の動物の部位を組み合わせたドラゴン[龍]であるとされ、十二支の中で唯一の架空の生物である。なぜ十二支の中に実在しない動物が入り込んだのかははっきりとしていない。ただ、この不思議な動物は自然なほど私たちの日常に溶け込んでいる。 実態は良く分からないが、私たちの生活に不可欠なものは非常に

今年の漢字2023

日本漢字検定協会が公募、発表した今年の漢字は、「税」だった。実は「税」に関する大きな施行はなかった。政府が財源確保のために「税」に関する議論が活発であったからだ。首相の今後の方針が憶測を呼び、「増税メガネ」という不名誉なあだ名までついてしまった。ただ、この漢字「税」は庶民が物価高から生活を切実に圧迫していることを表しているだろう。多くの国民は、他国の戦争やスポーツの偉業よりもまずは目の前の生計を立

「在野」で生きる

「在野」の意味は、辞書には「① 野外に居ること。田野の間に住んでいること、② 公職につかないで民間に居ること、③ 政党が政権をとらないで、野党の立場にあること、の3つが載っている。しかし、早稲田大学にとっては、交友(=卒業生)も含めて一般的な意味とは違う意味を持っていることが多い。それは、早稲田大学教旨にある「学問の独立」の「在野精神」としてであり、「自主独立の精神を持つ近代的国民の養成を理想とし

Comments


Featured Posts

Categories

Archives
bottom of page