• Tom

No More "Karoshi"


 日本語がそのまま英語になっているものは少なくない。”sushi”(寿司)や”karate”(空手)のように日本文化を反映したものが多いが、中には無くなって欲しいものもある。”karoshi”(過労死)だ。電通の女性社員が自殺した事件は、月の残業時間が105時間を超えただけではなく、会社の残業風土や上司の暴言等を含め、過労死の現実を改めて浮き彫りにした。

 日本社会で求められる振る舞いは、欧米と異なって農耕を営んできた歴史から、個人ではなく集団での在り方に依るところが大きい。個人の持っている能力で動くよりも、その場の空気を読むことが求められる。例えば、上司が残業をすれば、部下は用もないのに会社に残らなければいけないような風土がある。長時間感残業することで会社に大きく貢献していると評価されることもある。

 上記は文化人類学的側面からの考察であるが、もちろん現実はより複雑だ。正規社員の比率低下の問題や、少子高齢化社会による人材活用方法、少子高齢化や社会保障やグローバル化など、様々な視点から総合的に方法論を見つけ出さなくてはならない。

 理想論や努力義務では、同じ轍を踏むだろう。政府や自治体が法的な整備をすることで強制力を持った社会変革が急務であると考える。何かを変えていくなら、現場から声を上げていくことも必要だろう。長時間労働を無くし、無用な自殺者を減らすよう社会全体で取り組んでいきたい。

※参考文献

長時間労働撲滅キャンペーン


19 views

Recent Posts

See All

『君の名は』〜「順番」が大切〜

東京の大都会に住む男子校高校生、立花瀧。そして飛騨の田舎に住む女子高生、三葉。まったく接点のない二人であるが夢を見るたびにお互いが入れ変わっていることに気付く。前半はそんなシチュエーションをおもしろおかしく描いているのだが、それは後半への計算し尽くされた怒涛の展開への伏線だった。隕石の降る夜に起こる2人の愛の形と世界の運命を変える(いわゆる「世界系」の)壮大な物語りである。 『君の名は』は2021

ストゥーデントジョブ

急ぎ足で早稲田大学の西門を通り、新築の11号棟に入る。エスカレーターを上がって3階に上がると商学部大学院の事務室がある。そこで出席カードと授業関係の書類を持ってあがる。邪魔にならないように一番前の右側に座り、先生が来るのを待つ。授業が始まって一定の時間が経ったら出席カードを順番に配っていく。そして、また数分後にカードを集めていく。狭い部屋ならあっという間だが、広い講義室だとかなり時間が掛かる。あと

Featured Posts

Categories

Archives