トランプという賭け
勝負事は最後まで分からない。予期しない展開や表に出ない要素がある。サッカーも将棋もトランプも。そして、アメリカ大統領選挙も。民主党のヒラリーが優位と言われながら、大方の予想に反して共和党のトランプが時期アメリカ大統領候補に決まった。
グローバル化という「拡散」する世界とともに、昔ながらの伝統的な考え方や自国の利益を第一に考える「縮小」が活発化している。「拡散」によって生じた労働者階級や庶民の不平や閉塞感の「縮小」する力に押された構図は、英国のEU離脱と同じだ。
こうした動きからトランプ政策の最も懸念する政策は、極端な保護主義である。自国を優先するあまり、協力から排他による利己的な視野が、結果的に国際的な軋轢にならないか。例えば、移民対策とてメキシコに壁を作ると発言したことは世界的な物議を醸している。冷戦の象徴であったベルリンの壁から何を教訓にしてきたのか。
もちろん自国の発展の基盤があってこその世界平和であり、どのカードを切れば良いかは誰も分からない。ただ、歴史的な長期展望ですべての「人類」にとって平和で安心して暮らせる社会を創造するべきだ。ひとまず言えることは、アメリカ国民は、”trump card”(とっておきの切り札)になるか、”playing trump”(トランプで遊ぶ)になるのかという賭けに出たということだ。
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