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想像を超える宇宙


 宇宙は神秘だ。宇宙がいつ誕生し、どのような進化したのか。宇宙の法則を記述できたならば、私たちの過去・現在・未来が見通せるかもしれない。しかし、空間と時間というのは、私たちの想像をはるか超えた存在なのかもしれない。

 ホーキング博士は、長い間そうした宇宙物理学を研究している世界的第一人者である。1990年に日本のNHKホールで「ブラックホールとベビーユニバース」という題名の講演したが、その内容が面白い。素人が簡潔にまとめると、ブラックホールでは、量子力学の不確定性原理を導入すると光より速く動くことでそこから抜け出せるとともに、そこに落ちた粒子がベビーユニバースと呼ばれるトンネルのような空間を通って別のブラックホースから出てくる、というのである。

 この発想力は、凡人のそれをはるかに凌駕している。一般的に光より速いものはないとされるアインシュタインの相対性理論に、量子力学を導入して高速を超えた現象を作り出すことや、時間の観念に虚時間、すなわち、時間概念に虚数iを掛け合わせるといったことだ。これらの概念が真実であったならば、やはり宇宙の本当の姿は、人間の脳の機能では認識できないものなのかもしれない。

 内側があれば外側があると考えるのが当たり前だと思っていた。でも、宇宙には外側がないのかもしれない。更に言えば、宇宙の始まりといっても、実は時間自体が直線的でない可能性もある。夜の空を見上げるとロマンが無限大に広がっているのだろう。

※参考文献:スティーヴン・W・ホーキング、(1990)『ホーキングの最新宇宙理論』


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