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『ゴーマニズム宣言 脱原発論』 〜原発リスクは0にする〜


 この著書の内容にあるデータや事実等がすべて真実として議論することはできない。また、素人には判断が難しい詳細な科学的データや歴史的・社会的背景など多い。しかし、総じてこの本の示す方向性が正しいように感じる。やはり、日本は原発から代替エネルギーへの転換を図るべきであろう。

 特に危機感を覚えた特筆すべき内容がある。考えてみれば当然のことなのであるが、それは使用済み核燃料と高レベル放射線廃棄物の処理についてだ。核燃料の再処理最終形態であるガラス個体物の表面は、人間が20秒で死ぬとされる放射性の214倍以上の放射線量を出している。さらに悪いことに、それが安全な物質になるまでにはおよそ10万年かかるという。つまり、最終的な処分場所として地中を選び、金属等で覆われた状態にしても、地殻変動を考えれば非常に危険な状態である。まして日本は地震大国だ。「人類はもう取り返しのつかないことをやってしまった」だけではなく、「全人類の歴史に対する責任」なのである。

 何万年という期間を考えれば、そもそも原発施設自体がもろい建造物である。インフラは一定の年限で老朽化する。原発問題も想定外が起こったからこそクローズアップされたのだ。そうした事実から目をそらしてでも原子力発電に拘る理由が分からない。利権か?それとも不都合な事実?

 小林の言うように、は原子力の技術は、「リスクが大きすぎて失敗が許されない」もので「国家の保証上、危険すぎる」のだ。原発は技術・防衛・環境などあらゆる視点からリスクの最小限からリスクのゼロに向かわなければならない。

 批判のみなら誰でも出来るかが、最後に今後の展望も実証的に示している。代替エネルギーの可能性だ。その妥当性はともかくとして、その残された可能性を追求するのが私たちの世代の償いだと思う。今すぐにでも原発は廃止しなければならないのである。

※参考文献

小林よしのり、(2012)、『ゴーマニズム宣言 脱原発論』


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