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キングカズはパンダじゃない


 「30歳を過ぎると急に体にガタが来るよ」人生の先輩にそんなことを言われたが、個人的には36歳あたりからだんだんと体にキレがなくなってきたように感じる。例えば、全力で走ってみると、思い描く姿と実際に大きなギャプがある。だから、50代になったらきっと走るだけで精一杯なのだろう。

 2017年3月12日、J2横浜FCのキングカズこと三浦知良がJリーグ初の50歳ゴールを決めた。こぼれだまに見事に反応したという。サッカーでは20代後半でベテランと言われる世界である。

 さらにすごいのは、カズはこの試合に先発で出場しているということである。プロのお金が掛かる本気に試合だ。単なる客寄せパンダではなく、若手を抑えて先発の座を勝ち取り、見事にゴールまで決めているのだ。

 天才という言葉で終わらせたら、きっと本人は納得がいかないのだろう。衰える身体能力を維持しながら、経験則と精神支柱としてチームを引っ張る姿は、多くの人に勇気を与えた。見えない努力は想像を絶するような気がする。私たちにはボールを蹴ってゴールすることはできないが、自分たちの目標[ゴール]は達成できるかもしれない。

※参考文献

読売新聞、(2012・3・12)、「カズ史上初50歳ゴール…最年得点記録更新」


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