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早慶戦?慶早戦?


 世間で話題となったポスターがある。左半分の背景色はエンジ色。同様に右半分は青色。そこにそれぞれ一人ずつチアリーダーの女性が斜め45度で向き合って立っている。「ビリギャルって言葉がお似合いよ、慶應さん。」「ハンカチ以来パッとしないわね、早稲田さん。」

 早慶戦は、「早慶戦」というスポーツなのかもしれない。選手の回顧録には、「早慶戦ならではの重圧」(野球:茂木栄五郎)や「自分の声が聞こえないほどの大歓声」(剣道:本川愛梨)といった大学名を背負った負けられない緊迫した伝わって来る。

 選手だけではない。応援する側も必死になるのがこの伝統戦だ。チアリーダーは背後の選手の躍動すら見ることもできず、ただひたすら勝利を信じて応援を続ける精神力は驚嘆のものがある。また、相手校への尊敬や仲間意識を踏まえた心からの叫びが聞こえてくる。「今だからこそ『慶應は好き』(チアリーダー:宍戸梨乃)と言えます。」

 早慶戦のポスターのキャッチフレーズはかなり面白い。「勝ったチケットはお守りになる」「ナントカボーイズとか自分で言うヤツらには負けたくない」「おぼっちゃまは強いよ。心の余裕が違うからね」結局、「早慶戦」なのか「慶早戦」なのかは観戦者次第なのだろう。

※参考文献

早稲大学校友会、(2017.10) 、『早稲田学報』


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