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新しい「代」を創る


 地球の誕生から現在までの時間は約46億年と気が遠くなるような長さである。これを地質年代最長ので「代」という単位で区切りを付ける。例えば、灼熱地獄だった「冥王代」から生命誕生の「始生代」である。さて、人類はこのまま存続できるか。ときに科学者は真剣に議論をする。

 惑星科学研究所のD.グリーンスプーンは、人口増加や地球温暖化を直近の課題とし、長期的に太陽の崩壊でさえも「賢い生命」はきっと乗り越えるだろうと述べている。一方、世界的な有名な理論物理学者S.ホーキングは進化したAIによる殲滅を警告している。過去には隕石衝突や氷河期といった数度の大量絶滅のあった説が有力であるようだが、自然ではなく人間という単一の生物が命運を握るには初めてかもしれない。

 D.グリーンスプーンは「私たちの祖先が生き延びた秘訣はおそらく、言語を用いて新たな社会的協力を発達させたこと」と科学の根源をうまく表している。人間と動物の最大の違いはここである。私たちの言語は他の生物にくらべはるかに洗練されたものであり、かつ文字は知識の伝承として文明の礎となっている。そして今、コンピュータ言語の時代がやってきている。

 近い将来人類が滅亡の可能性はともかく、「言語」が今後の鍵を握ることになりそうだ。「言語」で新しい「代」を築くには、目先の物事に感情的にならず、地球規模の視野で将来を創造して生きたい。

※参考文献

D.グリーンスプーン、(2017)、『日経サイエンス 2017 07』「『知生代』を宇宙にひらく」


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