『最新 教育学キーワード』 〜教育系大学院の推薦図書〜
教育系の大学院入試を考えたときに勧められたのが『最新 教育学キーワード(第13版)』である。教育学の概要を幅広く学術的に学習することが出来た。大学院入試での小論文や口述試験等の基礎として最適の1冊である。
内容は147の教育キーワードを、⑴学校、⑵学びの空間、⑶教師、⑷家族と子供、⑸社会と教育、の5つに分類して解説している。見開き2ページで構成されており、教育課程編成論から教育社会学まで著名な学者・有識者が解説している。文末には、references(参考文献)として推薦図書も載せてあるので、研究分野や興味・関心に応じてさらに学習することもできる。
この図書はその汎用性の高さから大学院入学後にも非常に便利であった。辞書的に検索をしたり、テーマを横断的に整理できたからだ。また、著者の講義を受ける際に「予習」としても活用できた。もちろん教員採用試験対策にも十分に活用できた。教育学を学ぶものには必須の参考書と言えるだろう。
(2020年6月25日、一部t訂正)
※参考文献
江川玟成・高橋勝・葉養正明・望月重信編著、(2009)、『最新 教育学キーワード(第13版)』(時事通信社)
Recent Posts
See All人は辛い状況に置かれた時に、その因果関係を追求する傾向があるのだと思う。例えば、困っている従業員は「なぜこんな会社のために働いているんだろう」と考える。個人的には、言うまでもなくあのアウシュビッツの強制収容所に比べたら比較にならないほど幸運であるが、それでも「なぜ生きているのだろう」と考えることが多い。従って本著は「生きる意味」を当事者として読めたように感じる。 『夜と霧』の主人公は、第二次世界大
令和5年度の共通テストのリーディング及びリスニングの講評をする。本年度の平均点は、リーディングが53.8点で昨年度より7.9点低く、リスニングは62.3点で2.9点高かった。 リーディングもリスニングも共通テスト独特の傾向があり、トリッキーな問題も複数含まれている。例年通り「入試英語」という範疇の中でも癖のある問題だ。私立大を第一志望としている受験生は、共通テストは受験の最初の関門であって、あえて
波浮 「背脂しょうゆラーメンの極み」 伊豆諸島の一つである神津島。東京からおよそ180km南西にある人口1900人ちょっとの小さな島である。かつて神々が集まって水の分配を話し合ったとされる伝説の島だ。真っ白な浜辺が続く前浜海岸、海底まで透き通った赤崎遊歩道。スノーケリングやダイビングに最適なエメラルドグリーンの海である。そして島の中央には独特のフローラと伊豆諸島を眺められる天上山。さらに多幸湾やあ