英語長文読解 「PINPOINT解法」
大学入試などの長文読解問題を学び、そして教えてきた中で、1つの体系的で汎用性の高い長文読解の解法を編み出した。それが「PINPOINT解法」である。この読解方法は、⑴設問の分類と活用、⑵パラグラフリーディング、⑶トピックセンテンスの法則、の3つを連動させる読解戦術である。
英語に特徴的なロジックの組み方を理解し、それを活用して設問の特徴と連動させることで、内容一致問題をはじめとした本文の設問を解く際の原典根拠の範囲を絞って狙い撃ちする[PINPOINT]ことがこの解法の肝である。設問の分類・分析とその解法は高い精度で解答を導くことができる。また、分野別の英文の特徴に従ってトピックセンテンス[A]からメインセンテンス[M]を浮かび上がらせ、さらにトピックセンテンスの法則を用いてより本文全体の主張とロジックを的確に掴むこともできる。こうした戦術を用いて、問題集などの解答・解説では提示されにくい思考の痕跡、言い換えれば辿りつくべき「解答・解説の向こう側」を読み取ることができるのだ。大学入試などの多くの読解問題に適用できる汎用性の高い総合的な読解ストラテジーである。
「PINPOINT解法」の詳細は、このサイトのArchivesの中に収められている。無断転載等は禁じているが、閲覧およびダウンロードは出来るようにしてある。ぜひ参考にして欲しい。
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See All令和5年度の共通テストのリーディング及びリスニングの講評をする。本年度の平均点は、リーディングが53.8点で昨年度より7.9点低く、リスニングは62.3点で2.9点高かった。 リーディングもリスニングも共通テスト独特の傾向があり、トリッキーな問題も複数含まれている。例年通り「入試英語」という範疇の中でも癖のある問題だ。私立大を第一志望としている受験生は、共通テストは受験の最初の関門であって、あえて
2020年度からセンター試験が廃止され、新しく共通テストとして生まれ変わった。そして、試行問題を含めた数回の問題分析の結果、かなり癖のあることが明らかになってきた。本稿では今後の対策や予想を含めて講評していく。 センター試験では前半に発音・アクセント問題から文法・構文問題等の知識を問う問題が出題されたが、共通テストではすべて長文問題となった。設問を解くために知識を問うことはあるが配点は僅かである。
長文読解問題を解く際には、漫然と読んで解答したのでは効率が悪いことがある。戦略的に読むということを丁寧に解説しているのが「魔法の長文解法」である。初版が1991年で、当時から安河内哲也は「基礎から偏差値アップ総合英語」や「有名大突破 戦略英語解法」といった人気講座を開いているが、長文読解解法のエッセンスが凝縮されている良書である。 近年は4技能の向上に焦点を置いているもの、それでも英文解釈や効率的