ライティングの推薦教材
ライティングの勉強の肝は、「矯正」の場面を多く作る「質より量」の環境を作ることである。参考書をいくら読んでも実際に書かないと意味がない。知的なネィティヴが身近にいるれば良いのだが、そうとも限らないのが現状である。
まずお勧めしたいのは、「Lang-8」という添削サイトである。これは自分が書いた英文をでネイティブなどが添削してもらえる。ただし、自分も誰かの日本語を添削してあげることでなりたつ無料のシステムとなっている。安価な有料会員になれば、自分の記事上位に来るので添削してもらえる可能性が高くなる。運営側が大変ということで寄付の気持ちで有料会員になったこともある。また、オンライン英会話の「レアジョブ」や「DMM英会話」では、自分の書いた文章を対話しながら訂正してもらえることが出来る。
資格などの試験対策でエッセイライティングが求められる場合は、その試験内容に応じてあらかじめ論理構成を準備しておくと有効だ。そこで、自分にあった「型」を探すために、『英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング』を使って定型表現等を覚えておく。(『スーパーレベル ライティング』にも似た内容だが、かなり難度が高い。)また、模範解答や確実な表現をある程度暗記しておくと試験場では減点を抑えることができるので、少々お金がかかるが「IELS-blog」を利用してライティングのプロにみてもらうと良いだろう。
自分の意見や考えを文字として表現する(またはタイプする)のは頭で考える以上に難しいので訓練が必要となる。自分の経験や妥当なデータ等を示すなど、読み手を意識した文章を書くことを心掛けたい。
※参考文献
「Lang-8」(http://lang-8.com/)
「レアジョブ」(http://www.rarejob.com/)
「DMM英会話」(http://eikaiwa.dmm.com/)
植田一三、(2004)『英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング』
植田一三、(2004)『スーパーレベルライティング』
IELTS-Blog(http://www.ielts-blog.com/)
Recent Posts
See All令和5年度の共通テストのリーディング及びリスニングの講評をする。本年度の平均点は、リーディングが53.8点で昨年度より7.9点低く、リスニングは62.3点で2.9点高かった。 リーディングもリスニングも共通テスト独特の傾向があり、トリッキーな問題も複数含まれている。例年通り「入試英語」という範疇の中でも癖のある問題だ。私立大を第一志望としている受験生は、共通テストは受験の最初の関門であって、あえて
2020年度からセンター試験が廃止され、新しく共通テストとして生まれ変わった。そして、試行問題を含めた数回の問題分析の結果、かなり癖のあることが明らかになってきた。本稿では今後の対策や予想を含めて講評していく。 センター試験では前半に発音・アクセント問題から文法・構文問題等の知識を問う問題が出題されたが、共通テストではすべて長文問題となった。設問を解くために知識を問うことはあるが配点は僅かである。
長文読解問題を解く際には、漫然と読んで解答したのでは効率が悪いことがある。戦略的に読むということを丁寧に解説しているのが「魔法の長文解法」である。初版が1991年で、当時から安河内哲也は「基礎から偏差値アップ総合英語」や「有名大突破 戦略英語解法」といった人気講座を開いているが、長文読解解法のエッセンスが凝縮されている良書である。 近年は4技能の向上に焦点を置いているもの、それでも英文解釈や効率的