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それはないぜ、韓国さん


 私は、どちらかというと左寄りの人間だと思う。英語という言語を使って国際交流を促すこともあるし、担任として人権教育を扱うこともあるからだ。自他尊重が平和な世界を創造とすると考えるのは、教師としての職業倫理なのかもしれない。しかし、それでもここでは言いたい。「それはないぜ、韓国さん。」

 読売新聞によると、韓国は、元慰安婦への支援事業を行ってきた「和解・癒やし財団」の解散する方針を固めたという。これは、「最終的かつ不可逆的な解決」という2015年の日韓合意の骨抜きである。文大統領が、支持基盤の市民団体に迎合していることは明らかだ。安倍首相が、「国際約束が守られないのであれば、国と国との関係が成り立たなくなってしまう。韓国には国際社会の一員として責任ある対応を望みたい」と述べたのは当然のことである。

 そもそも「慰安婦」の存在する確固たる史実もないまま日韓合意がなされていないか。戦時中の混乱の中で事実が捻じ曲げられている可能性は十分にあるからだ。だから、韓国は「被害者」の立場を利用して「最終的・不可逆的」の合意を反故しようとしているように見えるのだ。大使館の慰安婦像もしかりだ。市民団体が勝手にやっているだけで政府とは無関係であるという論理はおかしい。

 国境がある限り、貿易や安全保障といった国同士の駆け引きが行われるのは仕方のないことだ。しかし、お互いが建設的な理念と他国尊重の精神がないのであれば、いつまでも関係はこじれたままだ。私たちは、憎しみの関係から肯定的な結果を生み出されないことを経験から知っているではないか。いつまでも貶め合い、足を引っ張るような過去思考の関係はすぐにでも破棄するべきだ。そうなってこそ、日韓の間に歴史を乗り越えた真の友情が芽生えるのだ。時にお互いが手を寄り添っていけるような関係こそが健全な姿である。

※参考文献

読売新聞、(2018 11 21) 「合意骨抜き進める韓国…慰安婦財団、解散発表へ」

読売新聞、(2018 11 21) 「『韓国、慰安婦財団を解散 「国と国の関係 成り立たない』安倍首相」


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