教員採用試験論文対策 課題⑤ 「危機管理」

February 21, 2019

 教員採用試験論文対策④「危機管理」の模範解答である。(一部訂正している。また、本文中のデータ等は2010年度現在のものである。)

 

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 学校における危機管理とは、生徒が安心・安全に学校教育を送れるようにするために、学校・家庭・地域で連携・協働して教育活動を行うことである。私が勤務した私立学校では、危機管理教育として火災時の避難訓練やバイク所持者に対する交通安全指導などを行った。しかし、これらは年に数回の指導であり、生徒のうきうきした表情を見ていると、一過性の学校行事のように捉えられてしまっているのではないかと感じた。

 近年の日本は、通り魔事件など不特定多数を狙った凶悪犯罪が目立つようになっており、学校現場でも不審者が突然校内にて児童に刃物で切りつける殺傷事件は大きな衝撃を与えた。学校外での交通事故は依然として後を絶たず、部活動中の思わぬ事故によって大きな怪我をおってしまうこともある。また、急速に発達する情報化社会では、教師は個人データや機密文書等が流出することがないように厳格に管理することが求められている。東京都では、「12の取組の方向」の中で、「子どもの安全・安心の確保」を掲げており、このことは喫緊の課題である。

 以上のことから、学校の危機管理に関しては2つの指導目標がある。第一に、教師が生徒の安全教育の充実を図ることである。第二に、危機管理に関して教職員で共通認識のもとに職務に取る組むことである。そのためには、生徒自身に危険を予測・回避する能力を身に付けさせるための体験的な活動を取り入れることが大切である。また、学校・家庭・地域が連携・協働すること生徒の安全・安心を確保し、危機管理の専門家からの支援・援助を生かして、学校経営に参画する姿勢が重要である。

 私は、高等学校の学級担任として、学校教育における危機管理に対して次のように実践する。

1 ホームルームの時間で、生徒に災害時の対応を実体験する機会を設ける

 私はホームルームで規則遵守の意味や理由を生徒に考えさせることで、生徒が納得して集団規律を守るようになった。このことから、ホームルームの時間に、生徒が地震発生の望ましい対処法を考え、危機管理意識を高める活動を取り入れる。まず、グループで学校図書館や情報教室を使って地震のメカニズムや過去の被害実態をまとめ、クラスで発表する。それをもとに、次回は震災時の救急方法等に実際に取り組ませる。また、避難時の炊き出しを想定した献立を実際に作ることで、被災者への支援・援助の在り方・方法を考察させる。そして、ボランティア活動を奨励するなど高まった倫理観を今後の生徒の指導に生かしていく。

2 学校・家庭・地域と連携し、全教職員で危機管理に関する共有理解を持つ

 生徒の登下校に関する苦情を地域の方から出たときに、職員会議で具体的な指導方法を確認したことが、生徒の交通マナーの向上に繋がった。そこで、教職員の間で共通理解に基づいた指導方法の工夫・改善を行う。そのためには、学校支援ボランティアや保護者・地域の住民の方々と連携・協働して見回り活動や登下校指導に取り組む。また、警察・交通安全団・病院など関係する機関とも綿密に連絡・情報交換を行い、情報管理や緊急時の対応で基本的な行動指針を把握しておく。

 学校における危機管理は生徒の安全・安心と学校経営の参画において不可欠な視点である。私は、校長の指導のもと、学校・家庭・地域と連携し、高い倫理観・責任感を持って職務を遂行する。

 

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