top of page
  • Tom

「男子、一生の仕事が、そんなに簡単に出来ると思っているのか 馬鹿!」


 職場でどうしても自分では解決が難しいことがあった。私はたいていの場合、周囲に相談することが多い。というのは、教育とは学校が一丸となったチームプレーであると考えるし、自分の出来る範囲や長所も異なるからだ。だから、困ったときにはすぐに管理職にも相談するようにしている。経緯は省略するが、私が最近、窮地に陥ったときに管理職から頂いた標語が今回のタイトルである。

 正規社員として雇用されているからには、ある程度の責任や負担がのしかかる。難しい人間関係の中で結果を出さなけらばいけないわけで、仕事はそんなに簡単なもではない。小生はどうも完璧主義のところがあるようで、ついいろいろと考え込んでしまうことが多いのが、最初から物事はうまくいかないと思っていれば、気分がだいぶ楽になるといものだ。自分はある程度、完成度の高い仕事が出来るという無駄なプライドにこそ「馬鹿!」といってやらなけらばならない。

 私の上司のは、本当に良い意味で楽観的なのだ。どうせうまくはいかないだから、困ったときには最善の方法を探れば良いという。どうやってその壁を乗り越えていくかを考え、行動する。そして、覚悟を決める。困難や修羅場を通して徐々に人間は成長出来るとおっしゃった姿は、さすが年長者という貫禄や凄みを感じた。

 ちなみに、この標語はとある喫茶店に貼ってあったものだという。喫茶店のマスターだって、仕事となれば身を削る思いなのだろうと回想していた。そしてそれを職場(学校)に持って帰って廊下に掲示したところ、「男子」の部分がまずいということで撤去されてしまったらしい。一理あるし、やはりこんな世知辛い現代社会であるからこそ、活きてくる言葉なのかもしれない。


196 views

Recent Posts

See All

謹賀新年 2024

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。 今年の干支は「辰」だ。辰はワニの顎や鹿の角などの複数の動物の部位を組み合わせたドラゴン[龍]であるとされ、十二支の中で唯一の架空の生物である。なぜ十二支の中に実在しない動物が入り込んだのかははっきりとしていない。ただ、この不思議な動物は自然なほど私たちの日常に溶け込んでいる。 実態は良く分からないが、私たちの生活に不可欠なものは非常に

今年の漢字2023

日本漢字検定協会が公募、発表した今年の漢字は、「税」だった。実は「税」に関する大きな施行はなかった。政府が財源確保のために「税」に関する議論が活発であったからだ。首相の今後の方針が憶測を呼び、「増税メガネ」という不名誉なあだ名までついてしまった。ただ、この漢字「税」は庶民が物価高から生活を切実に圧迫していることを表しているだろう。多くの国民は、他国の戦争やスポーツの偉業よりもまずは目の前の生計を立

「在野」で生きる

「在野」の意味は、辞書には「① 野外に居ること。田野の間に住んでいること、② 公職につかないで民間に居ること、③ 政党が政権をとらないで、野党の立場にあること、の3つが載っている。しかし、早稲田大学にとっては、交友(=卒業生)も含めて一般的な意味とは違う意味を持っていることが多い。それは、早稲田大学教旨にある「学問の独立」の「在野精神」としてであり、「自主独立の精神を持つ近代的国民の養成を理想とし

Featured Posts

Categories

Archives
bottom of page