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小中高の連携による学びの系統性の開発


 私の知り合いの高校英語教員の話だ。私はその先生が異校種である中学校の教科書を常にデスクの本棚に置いて日々研究していることに驚いたことがあった。中学校で何を教え、何を苦手にしているのかを意識しながら教えているのだという。なるほど、これは中高を接続した視野が高校英語の基礎・基本を指導するポイントの1つなのだろう。

基本的な理念としては同じだ。流山市では「外国語(英語)教育強化教育拠点事業」として小中高にとう連携指導の研究開発を行なった。指定された3つの小学校、2つの中学校、1つの高等学校が相互に授業参観や合同研修等を行なった。これによって「学びの系統性を大切にした小中高の連携が円滑に進んだ」ということだ。

 こうした取り組みは、流山市のように教育委員会主導等で組織的に行われなければならないだろう。教員は普段の授業に加え、生徒指導や進路指導、(無駄な)事務処理も含め多忙感を感じることが多い。小学校での英語指導には、指導に関する知識・技術・経験等が少ないため、無理のない範囲で相互に連携しあうことの意味は多い。

特に、地域密着型の学校では、小中高の接続を意識した指導方法に大きな可能性を感じる。例えば、島しょでは島内での学校数は限られているので、その地域性が大きなメリットになることもある。教職員間での情報交換や研究授業といったことが十分な連携・協働して行いやすいからだ。このように、地域やカリキュラム等を生かす教育も有効であろう。

※参考文献

日本英語検定協会、(2018 10)、『英語情報 2018年 秋号』


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