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エラーと学びの場


日本の英語教育が目指す理想の生徒像は、ネイティブスピーカーのような完璧な英語ではない。従って、学習者もそれを期待して勉強をしてはいけない。あくまで第二言語としての英語を使いこなす力である。魔法のような方法はなく、間違えながら少しづつ上達していくしかないのだ。

 「活動あって学びなし。」授業実践者として、この小見出しにハッとするところがある。私は英語の授業は「机に向かう勉強」ではなく、「体を使う訓練」の場であると考えているが、果たして自分の提供する活動はその効果をどれほど期待できるか。安河内哲也の提唱する「授業満足度×成績伸び率」は、私の大きな課題の一つだ。「うまくいった授業なんて年に数回だ」というベテランの先生の言葉は重い。

 山田誠司教科調査官は、「言語活動のあとにいかに指導を行うか」が大切であると言う。「エラーを拾い上げて指導すること」という視点は評価との一体化という観点からみても不可欠な要素だ。ただ、中学生に「なぜできるようになったかを振りかえさせる次に繋げることまでは難しいだろう。この傾向は、学力で輪切りされた高校の下位になればなるほどではより顕著なのは想像に難くないだろう。

 小学校から外国語活動が始まり、中学校では「入学段階での実態に差が生じる」可能性も指摘されている。生徒同士の学び合いの中ですでに序列が存在する可能性もあるわけだ。互いにミスを指摘し合って、切磋琢磨する学びの場を教師が意図的に仕掛けることが重要になってくるのだろう。

※参考文献

日本英語検定協会、(2019 )、『英語情報 2018年1号』

安河内哲也、(2007)、『できる人の教え方』中経出版


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