不撓不屈の精神

 2019年(第95回大会)の箱根駅伝で早稲田大学の1区を走ったのが、中谷雄飛という選手だ。この選手は、全国駅伝優勝、日本クロスカントリージュニア選手権連覇、アジアクロスカントリー優勝といった輝かしい実績を持っている。「高校のときは日本人選相手に無敗だった」そうだ。

 すっかり冬の風物詩となった箱根駅伝では、箱根駅伝区間1区を走り4位という結果だった。一方では、箱根駅伝に出場することさえ相当の努力とレベルが求められているとも言えるだろう。特に1区は集団でスタートし、駆け引きがしながら走らねばならないので、相当の重圧があっただろう。だからこそ、どこの区間であっても、次回の中谷選手の箱根駅伝での走りに期待するものがある。

 中谷選手の信条は、「不撓不屈」だという。「屈することのない、勝ちにこだわる固い意志が世界への道を切り開く」と述べている。そにはライバルへの闘志と共に、早稲田大学という名を掛けて戦っている気持ちも伝わってくる。

 早稲田大学には、早稲田アスリートプリグラム[WAP]というものがある。学生の修学支援だけではなく、人格統治プログラムがあり、アスリート教養や国際交流プログラムといった活動を行っている。1つのことを突き詰めようとしたときに、思考が行動が制約されることがある。海外に出たときに日本語や日本を見つめ直す機会になるのと同じだ。多くの経験を通して、その選手だからこそできる不撓不屈の精神で社会貢献の形を追求して欲しい。頑張れ、WASEDA!

★追記

 2020年(第96回箱根駅伝)は早稲田大学7位。最後の大手町の7位争いで1秒差で振り切った選手の根性に脱帽だ。他大学の選手の魂の走りにはぐっとくるものがあった。

※参考文献

早稲田大学校友会、(2019・10)『早稲田学報』

18 views

Recent Posts

See All

新海誠監督作品『天気の子』『君の名は』『ほしのこえ』を鑑賞してきた。今作の『雲の向こう、約束の場所』もまた新海ワールドが広がっている。彼の恋愛観や世界観、演出や構成などの中核となっている原点がここにある。なぜならこれが深海誠監督にとって初の長編アニメーションであったからだ。ただ、体調不良の中、ベッドで鑑賞したせいなのかもしれないと思った。映画終了後の心の第一声は「なんだかしんどい映画」だった。複雑

大学の部活動となると、もはや高校とは別世界である。大学の名前を背負って戦うわけで負けることが許されない世界だ。箱根駅伝を走った渡辺康幸もあこがれの先輩と4人部屋で過ごし、時にはゴキブリが身体を這うこともあったという。それでも走るのが楽しくて仕方がなかったと早稲田学報で語っている。その功績は選手としても監督してはここに書き切れないほど輝かしものであるが、今年も早稲田だの選手はその教えを繋いだ選手が箱

Featured Posts

Categories

Archives