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自分モード


 「他がやらない、あるいはやりたくないことをやることで、価値を逆転させたい。」これは、ビームスの新ブランド『BEAMS COUTURE』のクリエイティブ・ディレクターである神田恵介の言葉だ。彼は、シトウレイなどファッション界の交友に非常に大きな影響を与えた重要人物でもある。いずれにしても普通では生き残れないのがこの世界の習わしであろう。

 着る側として奇抜だなと思うのが予備校講師である。異様に派手なスーツにネクタイ、なぜか常にサングラスなどその風貌は当然インパクトが大きい。それもそのはずで、学生から人気が少しで下がれば職を失ってしまう厳しい業界だからである。同じ心理からなのか、目立ちたがり屋だからなのか。私も教員として駆け出しの頃は、その常にスーツで教壇に立っていた。だが、どうもファッション的に面白くはない。そこで毎日カラーシャツの色を変えていた。ブルー、ピンク、グリーンといった具合だ。スーツと組み合わせれば気分は予備校講師である。

 あの時の衝撃は今でも覚えている。ある日、銀座にあるBurberryのショップに何気なく入ってみた。そしてそのデザイン性に圧倒され、一瞬で虜になってしまった。バーバリーチェックの美しさとその確かで上品なデザイン性。それ以来、お金を貯めたり、プレゼントでもらったりして、相当の数を集めている。

 だから今でも職場ではBurberryしか着ない。これまでも努力してきたのだからそれなりの贅沢をする権利があると思っているし、それが自分のキャラクター作りでもあるからだ。Burberryを着るとほんのちょっと自他の「価値観」が変えられる。それが自分モードだ…とかっこつけてみる。

※参考文献

早稲大学校友会、(2019・4)『早稲田学報』


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