Tom
- Sep 28, 2022
ラーメン食べ歩き紀行 (18) わいず
神田ラーメン わいず 「うまい!が家に届きます」4.0 訪れたのは21時頃。外食続きによる胃の疲れと行列でちょっと入店をためらったが、どうしても「神田ラーメン」なるものを挑戦してたくなった。 食券を購入し、順番が来たので、席を示される。食べてる人に鞄がぶつからないように身を縮めて入ったと、頭上の棚になんとか荷物を入れ込む。トイレに行くのも一苦労だ。カウンター越しに汗だくでスープを仕込んでいる姿とその匂いに期待が膨らむ。着丼してスープを一口すすると、濃厚で深みのある味に一気に引き込まれた。「うまい!」と心の中で叫ぶ。今夜は極上品が堪能できると思ったのだが…。 これはお店側にはあまり過失がないのかもしていないが、肩がぶつかりそうな店内で、隣の客が同僚らしき仲間と話を始めたのだ。お店には黙食の張り紙等があれば良いのだが、お客にしゃべるなのとは言いにくいだろう。ただ、気になって途中から味に集中できなくなっしまった。そこで、ここでの採点を見送った。再訪でない愛。実は、お取り寄せで味わえるからだ。 改めて自宅で実食。お取り寄せラーメンのスープは冷凍されていて
Tom
- Sep 27, 2022
ラーメン食べ歩き紀行 (17) やなわらバー
やなわなバー 「紅生姜、克服!」4.0 いつも通るたびに気になっていた沖縄料理店。コロナ禍もあってランチタイムの時間を確認して電話してから入店した。 女性店員がいるような華やかな雰囲気はないけれど、注文はカウンター席からご主人に直接伝えられる。本来ならお店の看板メニューとなりそうな左上のメニューを頼むのだけれど、どうしても野菜そばが食べたくなった。沖縄そばに野菜が載っているのだから、きっとこのお店の良さが分かるはずだ。 それまで沖縄そばを食べるときには、いつも紅生姜は避けていた、ただ子供の頃から好きでなかったからだ。今回、紅生姜抜きが可能かを注文時に確認するのを忘れてしまい、着丼時にはしっかりそれが載っていた。最初はそれを取り除こうかと思ったが、なんだか主人に悪い気がして、ちょっと食べてみた。 「あれ?おししいかも…。」 紅生姜がこんなに沖縄そばと相性が良いとは思わなかった。むしろこのお店のおかげで紅生姜の美味しさに気づいたのだ。 そもそも沖縄そばが絶品だったというのもあるだろう。野菜はざくぎりだけど山盛りで乗っていて、いかにもご主人らしい。でも


Tom
- Sep 26, 2022
変わりつつあるゼミ
日本の「ゼミ」と呼ばれているものの起源は、19世紀の後半で、書籍で埋め尽くされた部屋で教授と学生が議論を通じて研究を深めるものに起因すると早稲田大学の沖教授は述べている。ただ、最近では大学の大衆化や専門教育を超えて学を深めるべきという風潮があるようで、ゼミの形は多様化して行っているようである。 大学院のオリエンテーションか何かで教室に集められてとき、廊下で後ろから私の名前を呼ばれたときは驚いた。それが私の指導教官だった。当時の教職研究科は、その教授にお世話になりながら教育臨床実習Ⅰ~Ⅲに取り組む。各自でテーマを決めて研究するのが学部の教育実習とは異なる。 最終的には臨床実習で試みた理論と実践の融合を実践報告書や実践事例という形でまとめた。だから、卒業論文という形ではなく、各学校にも広報をした後に、十終日掛けてミニ学会のような報告会を実施した。これらが「ゼミ」に起因する教職研究科ならではだったように思う。 教授はある分野の全国校長会の会長だったけれど、温かみのある実践家としての指導を重んじていた。早稲田大学という比較的大きな大学であそこまで細かく指


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- Sep 24, 2022
本気でやろう、SDGs
SDGsというキーワードが流行している。2015年の国連サミットで採択された17の目標で、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の頭文字を取ってSDGsと呼ばれている。SDGsジャパン理事の長島美紀氏は、『早稲田学報』の中で、それらの目標を「5つのP」で整理すると17のゴールが見えてくると紹介していて、ゴール1~6が「People」、7~12が「Prosperity」、16と17がそれぞれ「Peace」「Partnership」であるという「誰一人取り残さない」という理念をもとに加盟国で取り組む目標となっている。 SDGsの取り組みは大学入試でもトレンドの1つになっている。小論文や面接等の人物評価重視といわれている試験形式をざっと見渡すと、SGDsについて説明するものや、SDGsに関して自分の興味関心に基づく比較的表面的な質問が多い。もちろん地方国公立大のように地域貢献と絡めた出題もあるし、今後はこの概念が浸透するにつれて難化する可能性がある。 人類は文字の発明、産業革命を通して自国第一主義のもとに地球を


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- Sep 24, 2022
新型コロナウイルスの論点整理 2022
今、主な世界で議論されている問題と国内の喫緊の社会問題は、新型コロナウイルス感染拡大、AIと人類の共存、そして民主主義の在り方だ。それは個々が独立して存在しているのではなく、むしろ互いに共鳴しているようにみえる。新型コロナウイルス感染拡大は非接触型生活環境の整備、すなわちICTの技術進歩に拍車を掛け、一方で、広がる経済格差が民主主義の見直しを迫っているように考えられるからだ。大堀精一の言葉を借りれば、今こそ「日常の中の柔らかな論理」を駆使するときである。まずはこの3つの関連を整理しよう。 新型コロナウイルは人や物などが急速に移動するグローバル化という特性によって世界中に拡大したが、この非常事態によって社会が抱えていた問題がはっきりと浮き彫りになった。実際、国家のボーダレスな脅威に対するボーダフルな対応は後手になっている。また、社会や日常生活においても甚大な影響を与え、個人レベルでも負の側面を生んでいる。安易に他者を攻撃してしまう「自粛警察」「コロナ差別」はその一例で、他者への適切な想像力の欠如という社会問題が起こっている。逆に、コロナ禍による大気


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- Sep 10, 2022
『劇場版 シティーハンター <新宿・PRIVATE EYES>』 〜リアルで現代風な「シティーハンター」〜
20年ぶりに冴羽獠が帰ってきた!しかもスマートフォンやドーロンといった最新機器や歌舞伎町のゴジラやルミネなど近年の新宿が舞台設定になっている。リアルで馴染みのある設定が嬉しい。髪型やファッションなども今風になっていて、「現代版シティーハンター」だ。 監督や声優、制作スタッフなども当時と同じメンバーである。「もっこり」や「おしおきハンマー」などのギャグは相変わらずで、そこにキャッツアイのカメオ出演があり、お馴染みの挿入歌が随所に入っている。往年のファンにはたまらない内容だ。 ストーリー単純なようで設定が斬新だ。「Warfare理論」ーいつ戦争が起きれもおかしくないという不安を生むことで武器を売る」。各国の有力なそれを証明するための新宿を戦闘場所にした。そして依頼者は進藤亜衣であるが、その遠隔飛行殺戮兵器の起動キーを握るのが彼女なのである。特に、新宿御苑の戦闘は主人公側が勝つと分かっていながらも手に汗に握るシーンである。 そして『シティーハンター』の原作漫画が面白いのは言うまでもないが、テレビシリーズが他のアニメーションと比べて一線を画して秀逸なのは