Tom
- Sep 22, 2021
『新世紀エヴァンゲリオン(TV版)』〜セカイ系の出発点〜
1990年代中旬に斬新なストーリーで社会現象になった日本のアニメーション史の金字塔的作品だ。人類を殲滅しようする使徒に対抗するため汎用型人間型ロボット(エヴァンゲリオン)で対抗する。一方で、世界の命運を掛けて戦う登場人物の内面描写が宗教や哲学、心理学などの側面から描かれ、独特の世界観が展開される。主題歌の『残酷な天使のテーゼ』は累計で約150万枚を売り上げる大ヒット作品にもなった。 物語の前半は、主人公の少年が使徒と戦うことへの恐怖や葛藤が描かれる。IT用語も駆使されながら緊迫した戦闘が続いていく。ご都合主義でマンネリ化しそうな頃、主人公が命の選択を迫られ、内面描写を描く場面が多くなっていく。そして好みの分かれそうな残忍なシーンや性的描写もありつつ、最後の使徒との戦いまで一気に話が進んでいく。そして、最後の2話は、賛否両論の分かれる衝撃的な描写と構成になっている。主人公を中心とした内面のみが描かれ、戦いの後の現実舞台には一切触れられていないのだ。 結局、「使徒」は何だったのか。私は「エヴァンゲリオン」「人類補完計画」といった世界観を作り出している
Tom
- Sep 1, 2021
教員免許更新制は今すぐ廃止すべき
いずれこの話はしたいと思っていたが、7月10日付けの毎日新聞でスクープとなった。教員免許更新制の廃止である。「今夏にも廃止案を中央教育審議会に示し、来年の通常国会で廃止に必要な法改正を目指す」という。当然だ。ほぼメリットが見当たらない。萩生田文部科学大臣は13日の会見で、まだ完全に廃止固定した訳ではないと述べた。 文部科学省が企画した「#教育バトン」で、現場の苦しい叫びによって大炎上してしまったのは記憶に新しいだろう。部活動や校務分掌などの業務量はとにかく多い。教育現場でも「働き方改革」が奨励されてはいるものの現実との乖離は相当激しい。朝8時に出勤し、20時に帰って胸を撫で下ろすのが私の体感だ。定時退社、週末オフなど夢の世界。そんな多忙感の中、自己研鑽できる夏休みまで潰されては通常の業務にまで影響が出てしまう。教員免許更新講習の30時時間以上の研修受講は教員にとって自腹を切って増加する相当にハードルが高い業務だ。 心身の負担だけではない。免許更新制度の受講費用の数万円は免許所持者の実費である。免許更新費用も送料を含めて数千円掛かる。安倍総理大臣は