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早稲田ミュージアム ー 早稲田祭 2018 ー


 高校生の進路指導をしていて時々思うことがある。大学進学を考えているならば、選ぶ大学の条件に「伝統」を入れておきたい。新設の綺麗な校舎にはない、100年以上の歴史を持った格式高い歴史的建造物も魅力の1つだろう。例えば、早稲田大学では、キャンパス自体を「ミュージアム」として捉え、最新のデザインや施設拡充と由緒ある建築物等の歴史保存を目指している。学園祭の季節に各大学の歴史・伝統を下調べしてから出掛けるのも面白いかもしれない。

 というのは、10月の後半になると学園祭の季節だ。どこの大学にどんなゲストが登場するのかは大学の底力でもある。文化祭なのだから人気のアイドルで盛り上がるのも良いし、ゲストのここだけのトークを聞くのも面白い。高等教育らしく政治や学問の討論に参加するのも学園祭ならではだろう。今年の早稲田大学は、早稲田祭2018 公式ホームページ(公式Facebook Wasedasai 2018)によると、ゲストは、AKB48, 永井勝、ルー大柴、はあちゅうさん、山本舞香、田原総一郎、菅直人、枝野幸男、ルー大柴、その他声優・落語家など(私は芸能に詳しくないので良く分からないが)そうそうたるゲストが登場するようである。

 テーマは、「『好き』に情熱を」。早稲田生も稲門会員もそれぞれの「好き」を持って行きている。その他にも様々な多数の企画が行われており、企画数は400以上ある。パンフレットは137ページだ。予め行きたい場所を決めておきたい。私は仕事が終わり次第なんとか駆けつけようと思っている。ぜひ自由で反骨精神のある「早稲田ミュージアム」を感じてみてはいかがだろうか。

追記(2019 2 1)

早稲田には、国宝を保管している中央図書館や坪内博士記念演劇博物館と會津八一記念博物館などがあり、たくさんのお宝が保有されている。また、日比谷公会堂を建てた佐藤功一は大隈講堂の設計者であるように、早稲田構内の建築物もまた魅力のひとつになっている。

※参考文献

早稲大学校友会、(2018.10) 『早稲田学報』

早稲大学校友会、(2017 6) 『早稲田学報』

早稲大学校友会、(2019 2) 『早稲田学報』


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