top of page
  • Tom

今年の漢字2022

「12/11 18:15 今年もいろいろありました。明日発表の「今年の漢字」は世相を表すので興味深いです。私の予想は「侵」で、個人的には「戦」が妥当かなと思っています。皆さんの予想は?」

 これは日本漢字検定の今年の漢字が発表される前日につぶやいた内容だ。予想はは外れたが納得の内容だ。ロシアのウクライナ侵攻は、国際平和だけではなく、国連を初めとした平和維持の枠組みの在り方から世界経済まで多大な影響を及ぼした。新型コロナウイルスは変異しながら私たちの日常に深く侵入し、終わりのない戦いを続けている。

「戰」には対戦相手が必要だ。そう、私たちが「戦」うべき本当の敵はどこだ。それはまさに人類なのではないか。ウクライナ侵攻もコロナ・パンデミックも私たちの無知や強欲さといった人間の無用の弱みによって起因し、拡大した「人災」であると捉えることもできる。一方で、私たちには他の動物にはない言葉と論理の力がある。言語の論理が「戰」の敵を完封することが取り得る最善の手段の一つだろう。

 それでは、毎年恒例の「私の今年の漢字」シリーズ。

2008年「転」

2009年「停」

2010年「躍」

2011年「結」

2012年「蓄」

2013年「修」

2014年「再」

2015年「二」

2016年「合」

2017年「落」

2018年「接」

2019年「暴」

2020年「進」

2021年「幹」

 今年は両極端な年だったように感じる。一時期はどうしてよいか自分の無力さと不寛容さに不甲斐ないことになってしまい、また、自分の置かれた過酷な環境を強引に変えてようとして周囲を巻き込んでしまったことを申し訳なく感じている。一方で、春を境に少しずつ気持ちに余裕のある生活を送れたのは良かった。その流れの中で、家族でいった旅行は今年の一番の思い出になった。大きな決断もあった。前半の苦境と後半の変化、そしてそこに付随する後悔。これらの理由で「両」としたい。

 さて、みなさんの今年の漢字は?



※参考文献

日本漢字検定協会、(2022)

9 views

Recent Posts

See All

謹賀新年 2024

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。 今年の干支は「辰」だ。辰はワニの顎や鹿の角などの複数の動物の部位を組み合わせたドラゴン[龍]であるとされ、十二支の中で唯一の架空の生物である。なぜ十二支の中に実在しない動物が入り込んだのかははっきりとしていない。ただ、この不思議な動物は自然なほど私たちの日常に溶け込んでいる。 実態は良く分からないが、私たちの生活に不可欠なものは非常に

今年の漢字2023

日本漢字検定協会が公募、発表した今年の漢字は、「税」だった。実は「税」に関する大きな施行はなかった。政府が財源確保のために「税」に関する議論が活発であったからだ。首相の今後の方針が憶測を呼び、「増税メガネ」という不名誉なあだ名までついてしまった。ただ、この漢字「税」は庶民が物価高から生活を切実に圧迫していることを表しているだろう。多くの国民は、他国の戦争やスポーツの偉業よりもまずは目の前の生計を立

「在野」で生きる

「在野」の意味は、辞書には「① 野外に居ること。田野の間に住んでいること、② 公職につかないで民間に居ること、③ 政党が政権をとらないで、野党の立場にあること、の3つが載っている。しかし、早稲田大学にとっては、交友(=卒業生)も含めて一般的な意味とは違う意味を持っていることが多い。それは、早稲田大学教旨にある「学問の独立」の「在野精神」としてであり、「自主独立の精神を持つ近代的国民の養成を理想とし

Featured Posts

Categories

Archives
bottom of page