学生生活と映画

豪州に留学中に、家で勉強することが多かったのだが、気分転換に映画館に寄ったことを覚えている。お金を持っていかなかったので、意を決してチケットを買ったのだが、館内はほとんど人がいなかったので貸し切り状態だった。上映されていたのは『Matrix』3部作の最終章だった。映画館は学校と同じ市街地にあったので、そういった意味では思い出深い場所になっている。 ただ、最近は映画は見るだけではなく、簡単に作り手になれる時代になったようだ。スマートフォンで撮影した動画や音声をアプリで容易に加工・編集し、投影してしまう。例えば、今年の文化祭のクラス発表では、生徒が動画を撮影・編集した上で、ステージに投影させ、登場人物たちが体育館の扉を開ける。すると、今度は生徒がそこから走ってステージに上がりリアルの寸劇をする。私にとっては、動画とオンステージの融合は今までにない発想で、とても斬新に感じた。 大学に目を移す。かつての大学の授業では、映画を文学的にいかに読み解くかが主流であったが、昨今は違うようである。早稲田大学教授でありバルムドールを受賞した是枝裕和は、次のように述べている。「映画を作っていくプロセスから何を学べるかという姿勢で取り組んでいます。」(特別対談 岩本憲児×是枝裕和『早稲田学報』)IT技術の向上とともに「映画リテラシー」も向上しているようだ。 高田馬場から早稲田大学の間を歩くことを「馬場歩き」と呼ぶ。その途中に映画館「早稲田松竹」がある。後に映画監督や著名人となった卒業生が通った思い出の場所である。「足繁く通った早稲田松竹。見終わった後は寮に戻ってウイスキーを飲みながらウンチクを語り合う

今、問われている働き方とは?

豪州に留学中、運転免許を取るためにドライビングスクールに通った。通うとは言っても向こうでは最初から実地練習となる。苦い思いであるが、初めて車をバックした時に、加減が分からずペダルを強く踏んでしまい、ベンチに突っ込んでしまった。問題はそこからで、私は言われるままに修理料金を払ってしまった。通常は教官が保険に入ってるのが普通で、支払い義務はなかったのである。 そこで、公的機関の弁護士にお願いして、支払いの回収を依頼した。ところが、とにかく担当者が休暇中でなかなか会えない。結局、帰国の日が迫ってしまい、回収不能になってしまった。豪州の人はなんて怠け者なんだ、と思ったものだが、事実は逆であろう。日本人は働きすぎなのだ。世界に目を向けると日本の異様さが分かる。 アメリカでは終身雇用ではなく目標管理制度と、いつでも解雇できる随意雇用が主流である。結果さえ出せば勤務時間は関係ないわけで、実に合理的でシビアな世界だ。また、カナダやデンマークでも勤務時間ではなく、与えられた仕事をこなすかどうかが重要となっている。それに比べて日本は年功序列・終身雇用を基にした長時間勤務が常態化している。 ただし、近年話題になっている「働き方改革」は、単に勤務時間を短くすれば良いと言うことではない。早稲田大学商学学術院の小倉一哉は「業務の無駄を省いたり、企業として効率的な稼ぎ方を模索したりすること」が主眼であるべきだと言う。そこで、例えば、働き方改革コンサルタントの林宏昌は、「目的、方法、統合」が成功のポイントだとしている。特に、人事・総務・ICTの各担当者がトライアンドエラーを繰り返しながら、課題と価値を実証する

学びの見える化

英語入試改革として、民間英語試験の導入と以降措置として大学入学共通テストが導入される。4技能に向けた大学入試や授業などの大きな改善や工夫が求められている。そこで、太田光晴時代が提示した元号ごとの比較を比較することで、これからの英語教育についての展望を描いてみたい。 「昭和」~「いかに教えていくか」(=teaching) 「平成」~「いかに学ばせるか」(=Learning&learning outcome) 「令和」~「学びの成果の見える化」(=Making learning visible) 「昭和」のまさに「受験英語」という言葉で代表されるように、大教室にあふれんばかりの受講生がいて、教師が持つ複雑で膨大な知識をいかに効率よく提示していくことかが重要だった。その指導方法は平成に入ってもそれほど変わらず、「チョーク&トーク」で受験生の知的好奇心を高めていた。そうした授業は、ビデオテープに録画して各校舎に配布されるなど、費用対効果を重視した知識重視のインプット型英語であった。一方、言語はコミュニケーションの道具であるという考え方が学習指導要領に反映され、実用的な運用を目指そうという力・判断力・表現力の育成のための言語活動の充実が叫ばれた。例えば、生徒主体となるAL[アクティブラーニング]が推奨された。 そして「令和」である。指導と評価の一体化を目指し、学習態度・成果が見える化することが必要であるといっている。「主体的に学び(英語)に向かう態度をどのように養っていくか、ということ」と述べている。ただ、「結果だけではなく、その過程を含めてしっかり捉える絶対的な評価」が可能なのかという

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