

『だれかのまなざし』〜娘を持つパパのまなざし〜
本作は野村不動産グループによるイベントで限定公開された6分40秒の短編CM作品である。数ヶ月後の『言の葉の庭』と同時上映され、現在(2022年8月時点)ではYouTubeなどで視聴できる。モチーフは「家」であるが、そこに「家族の絆」や「未来」といったテーマが織り交ぜられてい...
Tom
Aug 26, 2022


『言の葉の庭』~デジタルビジュアルの最高峰~
靴職人を目指している高校生タカオと人生の歩き方を見失った古文教師ユキノ。新宿御苑をモデルにしたこの2人の雨の日だけの逢瀬。そhしてそのほとんどの場面で雨。サブタイトルは「”愛”より昔、”孤悲”のものがたり」という新海誠らしい奥が深く、繊細な映画である。...
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Aug 19, 2022


『秒速5センチメートル』〜初恋の美しい描写〜
「え?何を言いたいの?」この映画の視聴直後の正直な感想だ。切ない。切なすぎる。だが、それが衝撃過ぎてこの映画の主題が分からなかった。何をテーマにし、何を訴えかけているんだろう。これ以上は言葉が見つからなかった。 『秒速5センチメートル』は新海誠監督作品で、2007年に公開さ...
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Apr 1, 2022
『雲の向こう、約束の場所』~偉才の脚本:異空間の再会~
新海誠監督作品『天気の子』『君の名は』『ほしのこえ』を鑑賞してきた。今作の『雲の向こう、約束の場所』もまた新海ワールドが広がっている。彼の恋愛観や世界観、演出や構成などの中核となっている原点がここにある。なぜならこれが深海誠監督にとって初の長編アニメーションであったからだ。...
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Feb 23, 2022
『新世紀エヴァンゲリオン(TV版)』〜セカイ系の出発点〜
1990年代中旬に斬新なストーリーで社会現象になった日本のアニメーション史の金字塔的作品だ。人類を殲滅しようする使徒に対抗するため汎用型人間型ロボット(エヴァンゲリオン)で対抗する。一方で、世界の命運を掛けて戦う登場人物の内面描写が宗教や哲学、心理学などの側面から描かれ、独...
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Sep 23, 2021
『ほしのこえ(オリジナル版)』〜切なさと希望と〜
「セカイ系」という言葉がある。その定義は様々であるが、主人公の行為が自己完結せずに世界の運命を決定するという理解が一般的だろう。その代表作として語られる映画が『ほしのこえ』だ。「世界って言葉がある」というフレーズからこの映画は始まる。「セカイ系」という世界観はこの映画の冒頭...
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Aug 16, 2021
『君の名は』〜計算し尽くされた怒涛の展開〜
東京の大都会に住む男子校高校生、立花瀧。そして飛騨の田舎に住む女子高生、三葉。まったく接点のない二人であるが夢を見るたびにお互いが入れ変わっていることに気付く。前半はそんなシチュエーションをおもしろおかしく描いているのだが、それは後半への計算し尽くされた怒涛の展開への伏線だ...
Tom
Jun 12, 2021
『天気の子』(考察編)
非常に奥が深く、見れば見るほど味の出てくる『天気の子』。今回は、小説版『天気の子』を参考にしながら、重要な場面や監督の意図などを考察してみた。というのは、あとがきで新海誠監督は、「映画版と小説版の違いについて言えば、両者は基本的に同じものである」(小説版p.297)としてい...
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May 8, 2021









