オーストラリア留学という「旅」
「人生は旅だ」などと洒落たことを言ってみれば格好は良い。そいうった意味では、早稲田大学の大学院で勉強したことも大きな「旅」であったとも言える。即時的な利益を実感することはなかったが、長い目で見ると少しずつ「旅」の意味が見えてくることがある。
オーストラリアにおよそ1年間留学したことは、私の人生の大きな「旅路」であった。今まで勉強してきた英語で世界を渡ってみたい。それでこそ今後の教師としての大きな自身になると思ったからだ。実際、帰国して学んだことを一言でまとめると、「失ったものは目に見えるが、得たものは目に見えない」、そこから『The Litttle Prince』(邦題『星の王子さま』)の”Anything essential is invisible to the eyes.”が我が人生の言葉の1つになっている。
見知らぬ異国の地で周囲に助けられたこと、自分の内面に問いかけることが多かった日々、宗教的や文化的背景の違いによる他者尊重の難しさ、自分の力でなんとでもなること、など大きな人生の糧となった経験が多い。
当時は夢を達成したことの喜びで周囲がキラキラ輝いて見えた。それは、何年か経って景観が変わっても同じだろう。そこは、私の特別な場所だったのだから。
(キングスパークから見た夕暮れ時のパース。悠久な自然と調和していて、世界で最も美しい街と称されている。)
(パースの中心街。ディスニーランドのようなショッピングモールである。スーパー、銀行から映画館、日本食レストランまでなんでも揃う。)
(ウエーブロック。文字通り「波」のような一枚岩。オーストラリアの壮大な自然に圧倒される。留学中での唯一の思い出深い旅行であった。)
(ウエーブロックの山頂から。広大なアウトバーンの中にポツンと残る湿地帯が見える。オーストラリアの広大さを感じられる。)
※参考文献
早稲田大学校友会、(2017.2)、『早稲田学報』「ワセダを旅する」
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