top of page
  • Tom

ライティング勉強法(概論)


 ライティングとスピーキングは、リーディングとライティングの受動型[Input}に対して発信型[Output]と言われる。受動型の勉強法は「量より質」を重視するが、発信型の場合は「質より量」が重要である。以下はライティング学習のポイントを紹介となるが、これらはスピーキングにも通じるものがある。

 まず、英語は第二言語であるから、母語(日本語)のレベルで英語を置き換えるの避けるべきだ。例えば、「遺憾である」は「残念だ(sorry)」のように言い換える。発信型では、この単純な表現への変換[simplification]が非常に重要となる。次に、英語特有の表現やコロケーションに慣れることである。これは1つずつ矯正と暗記を繰り返す必要がある。従って、ネイティヴに直してもらいながら自然な言い回しを少しずつ増やしていけば良い。それも莫大な数は不要で基本的なもので十分だ。最後に、完璧な英文を書こうとしない心構えだ。間違うことを恐れると上達できない。あくまで第二言語使用者として英語の大意を伝えられることを集中するべきである。

 試験での技術的な点にも触れておく。テスト等でライティングが課される場合は、ロジックや形式を意識して書くことで主張を丁寧に伝えることが出来る。もちろん与えられた字数や条件によってロジックを使い分けることになるが、基本は、【導入[A](主張)】【サポート[A’](具体例)】…【結論[A](主張)】の流れにし、あらかじめ使用するセンテンス、つまり「型」を準備しておく。これは、問題に対しての自分の意見や根拠等を入れるだけでロジックが強まるとともに時間の節約にもなる。Archivesでは英検1級の模範解答例(型)を示しているので参考にして欲しい。 実際に書いてみる経験が必要だ。添削された英文を音読して次の場面で使用してみる。そうした訓練を繰り返すことで、短時間でより自然な英語を書くことが出来るようになるだろう。


5 views

Recent Posts

See All

共通テスト2024(英語 R/L)の分析と講評

「こんな問題、高校生が解き切れるのだろうか。」これが率直な感想である。毎年、奇問・難問・悪問が多い共通テストの英語問題であるが、今年は一層その程度が増している。平均点は昨年度と比較して、リーディング(R)は約2点低く51.54点、リスニング(L)は約5点高い67.24点であった。 特に、リーディングは、すべて長文問題で語数が大幅に増加し、解答に時間のかかるものや、言い換え表現としてかなり距離がある

英検の新設級導入、反対!

実用英語技能検定協会が、2023年9月29日に英検準2級と2級の間に新設を導入するというのプレスリリースを出した。結論からいうと、新級創設には強く反対する。確かに高校2年生次に目標設定の効果はあるかもしれないが、受験料、ネーミング、資格的価値等から鑑みて反対である。 新設級(以下、「A準2級 [Advanced 準2級] )の導入の概要は、5級が中学1年生終了程、同様に4級が2年生、3級が3年生、

激震!英検が問題改定、増級、AI採点をプレスリリース

ここ数ヶ月、英検のプレスリリース発表で重要ニュースが続いている。激震だ。実用英語技能検定試験(以下、英検)の英作文及びスピーキングテストの一部変更、2級及び準2急の間の新設級、さらに採点・評価にAI活用実施である。 まず英検の問題形式の一部リニューアルの内容は以下のようになっている。 <1時試験>(1級~3級) ・1級~2級:ライティング2問(意見論述と要約)へ増加、リーディングの設問数削減(語彙

Featured Posts

Categories

Archives
bottom of page