• Tom

地球外生命体はいるか?


 「宇宙人」の存在は昔からテレビ番組などで大いに騒がれてきた。SF映画でも、時には人類の新しい仲間として、時には人類を滅ぼす脅威として描かれてきた。いしかし、「地球外生命体」となれば話は別かもしれない。一定の条件が揃うと生命が誕生している可能性が高いからだ。しかもそれが太陽系にいるならば、関係者の期待も膨らむばかりである。

 生物は人間には過酷すぎる環境でも生きている。太陽の光がある届かない海底の熱水噴出孔付近である。つまり、同じような環境が見つかればそこに地球外生命体が存在しているかもしれないのだ。その候補が木星の衛星エウロパである。プルームと呼ばれる間欠的な熱湯の噴水らしきものが確認されたのだ。エウロパを覆っている何千メートルの氷の層の下から割れ目を通って熱噴出が起こっていると推測されるという。

 一方で、地球上では新しいアプローチが試されている。東京大学でエウロパと同じ環境を人工的に作り出し、生物が誕生するかを再現する実験である。遠すぎて直接確かめられないなら同じ条件を作り出すという発想の転換に驚いた。それがどのくらいの時間が掛かるのかは素人には分からないが、可能性がある限り夢は膨らむ気がする。

 宇宙は私たちの想像を絶する世界だ。気が遠くなるような空間が広がっている。だから、地球と似たような環境、または生命が誕生する条件がある星がない方が不思議な気がする。私は「地球外生命体」がいる方に賭ける。それは「宇宙人」ではないかもしれないけれど。

※参考文献

中島林彦・関根康人、(2017)、『日経サイエンス 2017 02』「見えた! 木星エウロパの活動」


3 views

Recent Posts

See All

体調を崩して病院へ行く。私はここでいつも何か苦虫を噛み潰す気持ちになってしまう。医療情報と金銭権力を持っている大病院、計算根拠が複雑な診療報酬点、二度手間感じる院外処方箋。これらは適正に処理・評価されていているのか。このまま家族や私の最期の日まで適切な医療恩恵を受けられるのだろうか?結局、体調が回復してしまえば、日常に忙殺され、そのときの判然としない気持ちは消えてしまう。そんな私も本書を読み進むに

本書は66のエッセイ集から成り立っているが、理系分野の難解な用語はない。そもそもこれらは『文藝春秋』の連載記事を再編集したものだ。一般読者を想定して書かれているから、3ページ程度のエッセイはさらっと読める。 著者は福岡伸一氏で分子生物学者を専門としている青山学院大学教授だ。テレビ等にも出演し、本人の名前がクイズになるほど著名である。ベストセラー『生物と無生物の間』以外にも著書が多い。 それにしても

厚生労働省は2016年の新規の癌患者は99万人を超えたという統計データを発表した。これは国立がん研究センターによると、すべての病院に報告を義務化したことによって初めて得られた集大成のデータだと言う。癌の治療法は年々向上しているが、それでも多くの人が深刻に捉える病気の1つであろう。にも関わらず、今までは各県ごとに医療機関が任意のみデータを収集していたために全国規模の正確な統計がなかったのである。基本

Featured Posts

Categories

Archives